Service Civil International (SCI)

サービス・シビル・インターナショナル(Service Civil International)、普通SCI(エス・シー・アイ)と呼ばれるこの団体は、1920年、ちょうど第一次世界大戦後のヨーロッパに生まれました。長年続いた悪夢のような戦争のため、当時のヨーロッパはいずこも廃虚と化していました。愛児を、夫を、妻を、そしてなつかしいふるさとの山河を失い廃虚にぼう然と立ちすくむ人々は「もう二度と戦争をしてはならない」と誓いました。多くの平和のための会議が開かれ、議論が戦わされました。しかし、万言がついやされた後に、こうした試みも次第に時と共に下火になってゆきました。

スイスの名もない技術者で平和主義者だったピエール・セレゾールはこうした中にあって、言葉や話し合いの中からは本当に強い、建設的な平和は生まれないということを深く反省しました。そこで彼は友人と共に、大戦中に独仏軍が激しい戦闘を行ったために完全な廃虚と化したフランス北部のエスヌスという小さな村に、各国から呼びかけに応じて集まった人々と共にキャンプを開き、黙々と村の再建作業のために働きました。ドイツ人と見れば黙っておれず、悪口をいい、石を投げた村の人々も、深く罪をわびる気持ちと堅い平和への意志を持って働くドイツの青年を見て、根深い憎悪も次第に消えて行きました。

ピエール・セレゾールとその仲間が始めたこのささやかな試みは心から平和を求めるヨーロッパ各国の人々の間に大きな反響を呼びました。そしてこの時以来 「Peace not by Words but by Deeds(言葉より行動によって平和を!)」のもとに、この運動の火は第二次世界大戦の戦火にもめげず、世界の平和を愛する人々の心の中に燃え続けてきたのです。東西冷戦時代にも政治体制とは関わりなく、いろいろな国で東西の人々が集い、共に汗を流しながら相互理解を通して平和への思いを語り合ってきました。


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“戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない”
(ユネスコ憲章前文より)
SCIは、ボランティア活動を通して心の中に平和の砦を築くことを目的としています。

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